株式会社アスボードグループ
社外秘 / CONFIDENTIAL
MQJ
Made in Quality Japan
株式会社グローバライン
中期経営計画書
2026 — 2030
「中古車輸出事業を支える、国内最高基準のオペレーション会社」へ
— 心理的安心感に基づく持続可能な組織モデルの構築 —
第1章:5年後の理想の姿
P1
なぜMQJにこだわるのか? — 自走 → 社会への価値 → MQJという根幹
1事業の3本柱
3事業全てが単独で事業拡大を自走できる体制の構築
商品化
メカ
シッピング
①の自走体制が実現することで、②のありたい姿に到達できる
25年後のありたい姿
市場での立ち位置
中古車輸出事業を支える、国内最高基準のオペレーション会社
顧客評価
「最後は任せられる」「他よりちゃんとしている」「品質と説明責任が明確」
業界ポジション
「あそこがやっているやり方が正解」と言われる会社
①②を実現する根幹にあるのが、③MQJへのこだわり
3MQJ = 「最後はグローバラインに任せれば安心」
MQJは単なる作業手順ではない。キャパシティの基準(一人が処理すべき適正台数・ヤードの最大受入数)も含む、顧客が価格ではなく品質で選ぶ理由そのもの。
それぞれのMQJを持ち、MQJを自分の仕事にし、MQJで価値を生む。
【中計の肝】心理的安心感に基づく持続可能な組織モデル
MQJで定義された基準(Max/Min)があるからこそ、社員は「無理な押し込みがない」と感じられる。安心感は精神論ではなく、データに基づいた無理のない配置によって生まれる。
第1章:5年後の理想の姿
P2
FY2026からFY2030へ — 埋めるべきギャップ
FY2026(予想)とFY2030目標を並記。ギャップは「FY2030 ÷ FY2026」を150%形式で表示
#指標FY2026(予想)FY2030(目標)ギャップ
1商品化売上約255百万円約325百万円128%
2メカ売上約190百万円約335百万円176%
3シッピング売上84百万円120百万円143%
4商品化台数105,800台140,000台132%
5組織体制78名94名121%
6商品化MQJ再撮率 9.5%/納品率 72%再撮率 5.5%/納品率 88%品質基準の標準化
7メカMQJ
8シッピングMQJ
戦略の基本方針: 中計は「戦略(向かうべき方向)」に特化。具体的な「戦術」は事業計画へ切り分ける。FY2026は基盤整備期として保守的に設定。
空欄(赤マーカー)箇所は、MQJ基準が未策定の大きな課題領域。FY2026前半で定義する。
第1章:5年後の理想の姿
P3
3事業それぞれが描く5年後の姿

商品化事業

<高付加価値の提供>
  • グラップルの有効活用(データ蓄積/分析/対策)
  • クオリティの標準化「誰がやっても同じ品質」
  • MQJポイントの向上(再撮率・平均納品日)
  • BM検査との連携などで、品質保証付きサービスを展開し1台あたりの単価の向上
売上 ●百万円
量から質への転換

メカ事業

<収益化と仕組み化の連動>
  • 高収益のサービスの商品化
  • メカ人員の恒常的排出モデルの確立
  • OBDなど、時代ニーズへの対応
売上 ●百万円
最もレバレッジの高い投資領域

シッピング事業

<上流工程としてのブランディングの確立>
  • 既存顧客へのクロスセル提供
  • 品質優位性による直接取引の拡大(価格競争からの脱却)
  • 書類作成、事務系業務のAI化
  • サービス内容の企画体制の構築
売上 ●百万円
新たなビジネスモデルの確立
共通の価値基準 = MQJ:3事業すべてが「品質で選ばれる」を体現する
第2章:5年後までの業績および課題と対策
P4
4つの経営課題 — ヒト・モノ・カネ・情報

ヒト:心理的安心感ある組織モデル

「退職による補充の連鎖」を断ち、キャパシティ基準(Max/Min)に基づく科学的配置で不安を解消。マネージャーが現場実務から離れ、管理に専念できる体制を確立する。

現状:離職率39%(年間退職29名/74名)。「常に不足を補う不安」が構造化されている
目標:離職率半減、94名体制確立。Max/Min基準運用+3層組織(MGR→チーフ→一般)整備

モノ:品質基準の設計

価格競争 → 品質競争への転換。MQJの体現として、商品化・メカ・シッピング各事業でSOPと品質基準を確立する。

現状:SOP未整備、再撮率11.6%、拠点間品質差が大きい
目標:再撮率5.5%、2営業日内納品率88%。BM品質保証の標準化

カネ:アップセル・クロスセルによる収益向上

受け身対応 → 上流獲得への転換。既存約50社へのクロスセル提案と、品質優位による直接取引拡大で収益構造を改善する。

現状:既存顧客がGL全サービスを未認知。直連携案件比率が低い
目標:直連携案件比率60%超。顧客あたりサービス利用数1.2→2.5以上

情報:AI・システム化

人手管理 → データ駆動経営への転換。グラップル導入とAI活用で、MQJ基準(KPI)を自動的に担保する仕組みを構築する。

現状:数値管理基盤が弱い。管理会計・サービス別原価が未整備
目標:KPIダッシュボード常時監視。AI品質証明・多言語支援の実現
共通の根本原因:標準化前に拡大すると組織が壊れる → 基盤整備が先。4軸を同時並行で進め、FY2028以降の成長加速につなげる。
第2章:5年後までの業績および課題と対策
P5
離職率39%の本質 — 「基準不在」が生む負の連鎖
数字の裏にあるのは「常に不足を補う不安」。この構造を断ち切らない限り、頑張りでは離職率は下がらない
① 起点
基準不在
Max/Minも、適正稼働範囲も、MQJの品質基準も未定義。"何がやり過ぎか"が誰にもわからない
② 現場
特定個人への
負荷集中
できる人にどんどん仕事が乗る。「なんとかなる」で押し込み続ける
③ 結果
突発的な退職
限界を超えた人が突然辞める。入社1年未満の退職が大半
①へ戻る
連鎖が自己強化されループする
⑤ 構造停滞
組織改善の
停滞
管理者が管理に戻れない。基準作りが永遠に後回しに
④ マネジメント機能不全
マネージャーの
現場火消し
穴埋めで現場に出ざるを得ず、管理・基準作りが止まる
※ この連鎖は ①→②→③→④→⑤→① と自己強化する。単発の頑張り・精神論では切れない
この連鎖を断ち切る打ち手(P13-P14で詳述)
キャパシティ基準(Max/Min)の定義 → ②適正配置による負荷平準化 → ③戦略的リソースコントロール権限の確立(外注・派遣・採用を現場崩壊前に動員)
外注・派遣は「コスト増」ではなく「現場の崩壊を防ぐための防衛投資」。マネージャーは"現場の作業員"から"経営資源の最適配置者"へ役割を完全にシフトする
第2章:5年後までの業績および課題と対策
P6
業績推移 — 14期8ヶ月で営業利益率4.6%に回復
全社売上高推移(百万円) 1,15211期 1,31512期 1,61513期 1,30714期(8ヶ月) 1,96114期予想
項目11期12期13期14期(8ヶ月)14期予想
売上高1,1521,3151,6151,3071,961
売上原価5876878757691,154
売上総利益566627740539808
売上総利益率49.1%47.7%45.8%41.2%41.2%
販管費494527680479719
営業利益72100606090
営業利益率6.2%7.6%3.7%4.6%4.6%
第2章:5年後までの業績および課題と対策
P7
構造転換ロードマップ — 4軸 × 年度別スケジュール
FY2026-27(基盤整備)FY2028(成長加速)FY2029-30(飛躍)FY2030到達像
ヒト 離職率改善(重点3拠点)
名古屋メカ再建
3層組織体制の設計
74→78名
評価制度本格運用
離職率15%以下
MGR全拠点配置
78→86名
94名体制確立
教育・給与・休日への再投資
キャリア循環パス確立
離職率半減
94名体制
定着率90%
モノ SOP整備・再撮理由分類
納品率63.9→72%
BM/OBD導入判断
品質保証パッケージ商品化
再撮率5%以下
BM本格展開
業界標準を定義する立場へ
納品率88%
品質保証事業の収益化
再撮率5.5%
納品率88%
MQJ業界標準化
カネ クロスセル体制構築
顧客棚卸し
直連携候補特定
直連携顧客の安定拡大
アップセル提案体制確立
サイトオペ売上780M
年間140,000台取扱
営業利益率10%超
直連携60%超
売上780M
利益率10%超
情報 管理会計・KPIダッシュボード
AIナレッジ/書類AI補助
グラップル導入(2026/7)
品質保証AI自動化
顧客向けポータル検討
拠点間データ連携
データ駆動型経営の実現
AI全社展開
多言語支援
AI品質証明
データ駆動経営
業界DXリーダー
Phase 1: 基盤整備(FY2026-27)
Phase 2: 成長加速(FY2028-29)
Phase 3: 飛躍(FY2030)
第3章:各事業の戦略
P8
事業ビジョン — 3事業それぞれの高付加価値を明文化
商品化
高付加価値:標準化された品質基準で「ばらつきを吸収する」サービス。

戦略方向:
・SOP整備 → 拠点間の品質統一
・再撮率低減(11.6%→5.5%)
・BM検査との連携で品質保証付き商品化へ進化
・小規模輸出事業者の参入増 = 顧客母数拡大
メカ
高付加価値:技術力による高粗利サービス。OBD・電装診断で品質保証の中核を担う。

戦略方向:
・全拠点へのメカ人員配置
・OBD対応 → 検査レポート標準化
・Blue Meisterとの連携で品質保証事業化
・「メカレッジ」技術者育成学校構想
シッピング
高付加価値:書類精度・対応力・リスク管理体制。「設計で勝つ」物流サービス。

戦略方向:
・既存顧客へのクロスセル(上流工程確立)
・品質優位の直接取引(価格競争脱却)
・コンテナサービスの自社設計・構築
・CAR-GO PAYとの物流+決済一体設計
▼ シッピングKPI(旧P9から移動)
・直連携案件比率 60%超
・顧客あたりサービス利用数 2.5以上
・シッピング売上 84M → 120M
共通方針
各事業の単体サービスレベルの向上が先決。3事業すべてが「品質で選ばれる」状態を作ることが、クロスセル・付加価値最大化の前提条件となる。 値引きではなく、品質・納期・精度で勝つ。Blue Meisterは「中立性で勝つ」。
第3章:各事業の戦略
P9
IT・AI戦略 — グラップル導入とAI×MQJ品質管理
システム:グラップル(GLAPPLE)
2026年7月導入 — 業務進化の基盤

・案件管理・進捗の一元化
・拠点間データ連携
・KPIダッシュボードとの接続
・管理会計の拠点別採算可視化を支援
納期品質の改善目標
2営業日以内納品率:63.9% → 88.0%
ヤード別滞留の常時監視
平均経過日数の短縮をKPI化
AI:MQJ基準(KPI)の自動担保
各事業のMQJ基準をAIで管理し、品質を自動的に担保する仕組みを構築する。
フェーズAI施策
FY2026再撮理由分類
KPI異常検知
社内AIナレッジ
書類AI補助
FY2027OBD要約
検査レポート標準化
教育AI
FY2028-30顧客向け品質証明
多言語支援
外部接続
排除したい業務:再撮影・写真の納品チェック / 情報の再入力・確認連絡 / 定型請求処理 → AI・システムで自動化し、人は管理・品質に集中
第4章:拠点戦略・KPI
P10
国内6拠点の個別戦略 — 役割を定義し、メリハリある経営判断
拠点役割FY26目標重点施策数値目標
神戸 高付加価値基幹 116→124M 管理職安定+付帯売上維持
離職率125%→定着改善が最優先
1人当たり限利 54.6→80万円
大阪 収益牽引・基準 118→127M 全社の採算管理モデルを構築
月平均9.6百万の収益牽引
月次採算レポート定着率
名古屋 再建拠点 110→117M メカ人員0名→2〜3名採用(最重要)
離職率75%→定着と再建を同時に
メカ売上比率、充足率
横浜 単価・品質 67→73M 商品化件数あたり売上1,882円(最高)
2営業日内納品率52.2%(最低)改善
納品率改善、単価維持
木更津 数量確保 70→77M 台数シェア26%(自社最大)維持
離職率85.7%、メカ人員0名
単価1,390→1,500円
下関 パートナー活用型 39→42M 撮影台数の53.7%を担う(全量委託)
委託品質の可視化が喫緊の課題
納期・再撮率の可視化
方針:全拠点横並びの成長ではなく「数量拠点/単価拠点/再建拠点/パートナー拠点」として役割を定義。
拠点間の1台あたり売上差が収益格差の主因。高付加価値拠点の育成が全社利益率改善の鍵。
第4章:拠点戦略・KPI
P11
各事業のKPI — 毎月この指標で経営を判断する
事業別KPI
事業KPI現状FY30
商品化再撮率11.6%5.5%
2営業日内納品率63.9%88%
メカ人員充足率不足全拠点充足
BM検査台数2,5007,500
シッピング売上84M120M
書類SLA遵守率95%超
直連携案件比率60%超
※ 売上構成比は削除(FY2025/FY2030の構成比は別途参考資料へ移管)
※ KPIの項目は次回修正予定
全社共通KPI
KPI現状FY26FY30
サイトオペ売上543M520M780M
限界利益率49.9%51.0%56.0%
納品台数99,767105,800140,000
期末人数747894
1人当たり生産性54.6万65万80万
1台あたり単価5,400円4,900円5,600円
離職率39%改善半減
レビュー体制:
月次経営会議でKPI差異確認
四半期で戦略マイルストーン確認
年次で中計ローリング
第5章:組織体制
P12
5年後の組織体制と求める人物像
全事業・全職種の共通方針
新たなことへのチャレンジ、AI・ITリテラシーの向上、成長意欲のある社員を評価していく
人員計画:74名 → 94名
機能FY2030
サイトオペ・商品化46名
メカ・リフレッシュ16名
シッピング・書類品質10名
BM・品質保証/標準化・DX12名
営業・クロスセル/コーポレート10名
3層組織の整備
マネージャー → チーフ → 一般の3層構造
グループ統括マネージャー制の導入
増員根拠:離職率半減+採用強化で年間純増7-10名
各事業が求める人物像

商品化人材

  • 責任感ある業務姿勢
  • SOP・KPIに対する判断と厳守
  • リスク理解力

メカ人材

  • 整備・伝送診断の技術力
  • 品質保証の視点での判断力
  • 学び続ける姿勢

シッピング人材

  • 書類作成対応能力
  • 「任せてもらえる」信頼構築
  • 状況判断力

管理職人材

  • AI対応力
  • 分析/企画力
  • コミュニケーション能力
第5章:組織体制
P13
キャパシティ基準(Max/Min)の導入 — 心理的安心感の定量的な裏付け
「心理的安心感」=自分の仕事の最大値(Max)と最小値(Min)が定義され、無理な押し込みがない状態
定義
各営業所・各ヤード・各社員・各取引先ごとに、品質(MQJ)を維持したまま処理可能な「標準稼働範囲(Min〜Max)」を設定する。その上にヒトの能力(習熟度)を加味して、その日の戦術(現場配置)を決定する。

① 営業所の基準

各拠点の1日あたり適正処理台数(Min/Max)。Maxを超える見込みで本社アラート。

例:神戸 Min 60台/Max 90台/品質維持可能レンジを超えると再撮率が跳ねる

② ヤードの基準

ヤードごとの最大受入台数・滞留許容日数。受入制限=機会損失ではなく品質担保。

例:下関ヤード 週次Max ●●台/滞留日数Max 3営業日

③ 社員の基準

職種・習熟度別の1日適正処理台数。Maxの超過は翌日以降のパフォーマンス低下につながる。

例:商品化3年目 Min 18台/Max 24台/これを継続的に超えると退職兆候が出やすい

④ 取引先の基準

顧客ごとの月次取扱量Max。「品質維持の範囲内で受けられる量」を事前合意。

例:大口顧客A社 月次Max ●●台/超過分は外注・派遣での対応を顧客側と合意
戦術決定フロー(毎日・毎週)
①基準(Min〜Max)
②ヒトの習熟度
③その日の戦術(現場配置)
④Max超過予測でアラート(P14へ)
第5章:組織体制
P14
戦略的リソースコントロール権限 — マネージャーの役割を"作業員"から"配置者"へ
Max超過予見時に、採用・外注・派遣のバランスを即座にコントロールできる決裁フローを確立する
これまで(負の連鎖の中)
現場の作業員
  • 穴埋めで現場に出ざるを得ない
  • 外注・派遣は「コスト増」として後ろ向きに判断
  • Max超過が起きてから事後対応
  • 基準作りが永遠に後回し
これから(心理的安心感モデル)
経営資源の最適配置者
  • 基準を守らせ、超えそうな時にリソースを調整
  • 外注・派遣は「現場の崩壊を防ぐ防衛投資」と定義
  • Max超過"予見"時点で先手で動員
  • 管理・基準改善・教育に専念
即応決裁フロー(Max超過予測→72時間以内にリソース投入)
トリガー判断者打ち手の選択肢意思決定のルール
Max 80%到達 拠点MGR 残業/他ヤード応援 MGR即時判断・事後報告
Max 90%到達 中村MGR(上層部) 派遣短期投入/近隣拠点ヘルプ 中村MGR即時決裁/本社通知
Max超過予測 中村MGR+社長 外注増枠/臨時採用/顧客側出荷調整 「防衛投資」として予算枠から即時実行
Max継続超過 経営会議 恒常的な採用計画見直し/基準再定義 翌月計画に反映/基準そのものの再設計
防衛投資予算の常設:年間で一定額の「リソース防衛枠」を予算化しておき、Max超過時に稟議ループせずに即座に動かせる状態を作る。これが無いと決裁の遅さで崩壊が先に起きる。
第5章:組織体制
P15
5カ年数値計画 — サイトオペ売上543M→780M
指標FY2025(実績)FY2026(基盤整備)FY2027FY2028FY2029FY2030(目標)
サイトオペ売上(百万)543520585650715780
限界利益(百万)271265304351393437
限界利益率49.9%51.0%52.0%54.0%55.0%56.0%
納品台数99,767105,800114,000123,000131,000140,000
BM検査台数2,5003,5004,5006,0006,8007,500
2営業日内納品率63.9%72.0%78.0%82.0%85.0%88.0%
再撮率11.6%9.5%8.0%7.0%6.2%5.5%
メカ売上比率35.5%36.5%38.0%40.0%41.5%43.0%
期末人数747882869194
1台あたり平均単価(円)5,4004,9005,1005,3005,5005,600
1人当たり月間生産台数~112~113~116~119~120~124
拠点別適正稼働率(実負荷÷Max)未計測95%以下92%以下90%以下88%以下85%以下
780M
FY2030 売上目標
56%
限界利益率
140K
年間取扱台数
94名
組織規模
投資計画の目的(教育・システム投資):単なる"攻め"のための投資ではなく、現場負荷の平準化=キャパシティ基準(Max/Min)の運用基盤づくりを明示的な目的に据える。教育投資=習熟度の底上げによるMax拡張/システム投資(グラップル・管理会計)=稼働率のリアルタイム可視化とオーバーフロー前アラート。
KPI追加:拠点別適正稼働率(実負荷÷Max)をモニタリングし、85%を上回った時点で本社からアラート → P14の決裁フローが自動起動する仕組みに接続する。
参考資料
P16
市場分析 — 中古車輸出市場は3年連続で過去最高を更新
日本の中古車輸出実績(2025年暦年)
170.8万台
前年比+9.1%|金額ベース: 1兆6,079億円(+17.4%)
主要仕向地台数特徴
UAE25.3万台中東ハブ
ロシア18.7万台規制リスク
タンザニア11.7万台アフリカ中心
地域別:アフリカ37万台 / アジア31万台 / 中東22万台
追い風要因
・円安継続 → 海外バイヤーの割安感
・海上輸送安定化(スエズ・パナマ解消)
・途上国の中古車需要拡大
・船腹供給増(+11%)→ 輸送コスト下落
・PCC新造船発注残が現行フリートの39%
EVシフト影響
・ハイブリッド輸出: 33.9万台規模
・電装・診断・品質保証の比重上昇
・OBD対応がBlue Meisterの競争優位に
論点は「市場があるか」ではない。
高品質な供給能力を持つ企業が選ばれる局面」に入っていること。
参考資料
P17
SWOT分析 — 品質と拠点網が武器、組織基盤が最大の課題
強み(S)
・業界唯一の全国主要港拠点網
・価格ではなく信頼で選ばれている
・崩壊と再生を乗り越えた現場力
・シッピングで「設計で勝つ」発想
・Blue Meisterの中立的検査力
弱み(W)
・個人依存(社長)が残る
・拠点文化が分断・ガラパゴス化
・全社PL・サービス別原価が未整備
・離職率が高い(全社推定39%)
・標準SOP未整備
機会(O)
・中古車輸出市場の拡大(+9.1%)
・品質競争への移行
・OBD・品質保証需要の高まり
・小規模輸出事業者の参入増
・既存約50社へのクロスセル余地
脅威(T)
・規制強化(車齢・OBD・品質説明責任)
・為替・海上輸送変動
・価格競争の激化
・キーパーソン離脱リスク
・標準化前の拡大による組織崩壊
戦略示唆:強み(品質・拠点網)× 機会(市場拡大・品質競争移行)を軸に、弱み(組織・標準化)の克服が成長の前提条件
巻末メッセージ
P18
中村マネージャーらリーダー陣へ — 役割の再定義
この中計は、あなた方リーダー陣の役割を明確に再定義するものである
LEADERS' MQJ
「現場に出ることがあなたの仕事ではない。
基準を守らせ、基準を超えそうな時にリソースを調整して
メンバーを守る
ことが、マネージャーの最大のMQJである」
火消しに走ることは、短期的には必要でも、長期的には組織を壊す。
基準作り・配置・リソース動員に専念することこそが、メンバーの心理的安心感を支え、離職率39%を半減に導く最短ルートである。

① 基準を守らせる

営業所・ヤード・社員・取引先のMax/Min基準を、現場の言い訳に流されず守らせる。「基準を超えて受けること」が一番組織を壊す。

② 先手でリソースを動かす

Max超過予測が出たら、採用・外注・派遣を"防衛投資"として即座に動かす。稟議を待たない。動かす権限を使い切る。

③ メンバーを守る

「無理な押し込み」を許さない。負荷の偏りが見えたら、Max/Min基準に戻して配置を組み直す。それがリーダーが出す最大の成果物。
経営からの約束:この役割を全うするための権限(戦略的リソースコントロール権限)と予算(防衛投資枠)は、中計の中で制度として確立する。リーダー陣が現場火消しに戻らなくて済む環境は、経営が保証する。
MQJ — Made in Quality Japan
「それぞれのMQJを持ち、MQJを自分の仕事にし、
MQJで価値を生め」
780M
FY2030 サイトオペ売上
140,000
年間取扱台数
56%
限界利益率
94名
組織規模
株式会社グローバライン|2026-2030年度 中期経営計画
「あそこがやっているやり方が正解」と言われる会社へ
— 心理的安心感に基づく持続可能な組織モデル —